名前のない空2

気づけば、深く眠っていて、起き抜けの瞼に容赦なく光が射す。朝だ。朝が来た。絶望的なまでに清々しく、圧倒的な正しさを以って。相変わらず、微塵も容赦がない。生きろとも、死ねとも言われているような、訳の分からない何かがある。

 

朝の光を、なす術もなく、ぼんやり眺めている。世界は圧倒的な希望に満ち溢れていて、圧殺されそうになるのを必死に堪えている。朝は嫌い。昼も嫌い。夜も嫌い。何もかも嫌になるから、そろそろ全部終わらせてくれないかなと思う。そこまで考えて、生きてればいいことあるよ、みんな苦しいんだよといつか言われた言葉が絶え間なく頭をめぐる。そんなの欺瞞じゃないかといつも思う。慰めてるつもりだろうけれど、馬鹿にするのも大概にしろよとますます心が荒んでいく。大体、みんなって何だ。正直意味が分からない。同時に、善意を善意として受け取れない、そんな自分にも嫌気が差す。

 

何もかも置き去りにして、世界は穏やかに朝を迎え、皆平等に一秒ずつ年老いていく。死に向かって歩く。その繰り返し。そんな、この世界の仕組みも大概どうかしている。希望も何もない。本当は、ただ精一杯生きていきたいのに、どこで間違えたんだろう。首を傾げても、何も変わらないし、わからない。わかっているけど、斜め45度から見る太陽は、どれだけ手を伸ばしても届かない、遠い遠い距離感で、いつだって輝いている。