白 1

真冬の空気に触れるたび,指先から凍ってしまいそうだと思う。

悴む手を緩く開いて,ぱきりと音がした気がした。

寒い。

ひたすらに,寒い。

でも,それすら,どうでもいいと思ってしまう。

還りたい。

この世界に終わりを告げて,体ごと,心ごと,消えてしまいたい。

願うのは,それだけ。