習作2

黄昏時に,考える。

この道はどこに続いているのだろう。

行き止まりなのか,回り道なのか,それとも,最短ルートなのか。

自分の後ろにできる影が濃くなっていく。

一寸先は,闇。

何も見えない暗闇を,手探りで進む。

それしかできない。

それは,ずっとわかっていたことで,今更怖がることもないけれど,それでも時々,漠然とした不安がやってくる。

それは,ふとした瞬間に現れては,手のひらに掴んでもすり抜けていく逃げ水のようだ。

沈む寸前,太陽が鋭く輝くほど,闇が濃くなっていく。

どうせ,今日も終わる。

淡々と,その事実を確認するだけのように,眺めていられたらよかった。

焦燥感が募る。

体の中を,不快感が埋め尽くす。

それでも,今日最後の光の眩しさから目を逸らせないでいる。

どこにも行けない。

わかっていることだった。

もう自由ではない。

背負わされた責任に,雁字搦め。

幼い子供のように,無邪気に笑えない。

なくしてしまった思い出をかき集めて,どうにか自分を保っている。

過去は遠のくばかり。

自分というものが,どこかに吹き飛んで,ただの歯車になってしまったような。

無味乾燥な世界。

気付いたら,そんな場所にいた。

生きていくためには,仕方がないことなのかもしれない。

歯車にならなければ,軋まずに,壊れずに,今日という一日を廻していくために。

子供に戻りたい。

そんな甘えた思いだけが強くなっては,また朝を迎えて,夜を待つ。

そんな自分が愚かしくて,少し笑った。